「だって、いつも海のこと見てるじゃん! 今日のダイビングのときだって海の中でうっとり海のこと見てたし!」
ルナちゃんはこっそり海を見ていたことをバラされ焦ったのか、顔が真っ赤だ。
可愛い。
「そ、そういうユリだってミノのことが好きなくせに!」
ルナちゃんの反撃。
今まで調子よくルナちゃんを冷やかしてたユリちゃんだったけど、自分のことに触れられると都合が悪くなりツンとした態度を取って周りを笑わせた。
「ねぇ、歌恋ちゃんは、良久と圭とどっちなの?」
「へっ!?」
まさかあたしにまで話題が飛んでくるとは思わなくて、手にしていたお肉の乗ったトレイを落としそうになった。
「うわっ! 歌恋ちゃん気を付けてよ! メインのお肉がなくなるとかあたし耐えらんない!」


