圭のお父さんの説明中、あたし達の目はキラキラと輝きっぱなしだった。 圭のお父さんの丁寧な説明が終わると、女子と男子に別れ更衣室でウエットスーツに着替えた。 更衣室から外に出ると、ウエットスーツの中は蒸し風呂状態。 生地がギシギシして動きにくいし、これにタンクを背負うとズシリと重くて真っ直ぐ立っていられない。 数メートル先で軽やかにリズムを打つ水際に早く行って、この重たい体を海水に浮かせたい。 「大丈夫かよ」