「ちょ……歌恋、落ちつけって」
圭の言葉も聞かずに、あたしは今まで溜めていた思いを一気に圭にぶつけた。
ボロボロ、涙を流しながら。
「圭と連絡が途切れて行って、あたし、本当に怖かった。
圭が今何をしているのかもわからないし、誰といるのかもわからないし」
「………」
「何も見えない圭の姿が、どんどん離れて行っちゃう気がして」
嗚咽を堪えようと、体に力を入れる。
「あたしはただ、圭に会いたいだけだったの!」
「歌恋……」
「圭に早く会いたかったから、バイトを始めたの!」
言いたいことが多すぎて、早口で言う。
「そのせいで時間を作れなくなって、圭との連絡が疎かになってた……」
圭……
あたしを、捨てないで……
「あたしはただ……圭に、会いたい、だけだったのに……」
ああ、もう……
わけがわからなくなってきた。
ただ、“会いたかっただけ”を繰り返すだけ。
他に言いたいことはたくさんあったはずなのに……
「圭……
あたしは、圭のことが大好きだよ」


