……♪~…~♪……♪。


ベッドの上で携帯片手にゴロンと寝がえりを打つと、急に画面が着信画面に変わって携帯を落としそうになった。


相手は……圭だ!


『もしもしっ!!』


突然の電話に、勢いよく上半身を起こし力んで声を出す。


『おまっ、声でけぇよ、耳痛いし』


電話の向こうで、携帯を耳から遠ざけ眉を寄せる圭が浮かんだ。


『あ……ごめんね。
ビックリしちゃって、ついつい大きな声が』


圭には見えないのに、テヘっと頭をかいて舌を出す。


『今なにやってんの?』


『今? ヒマやってるけど』


あたしが答えると、圭のハっと笑う声が聞こえた。


『ヒマやってるって、どんな日本語だよ』


クククと電話の向こうで笑われ、あたしは唇を噛んで小さくなる。