「ど、ど、どうして?」 パニックになるあたし。 「あいつのこと見て、カッコイイって」 うわーーっ!! もう、あたしのバカっ!! 思ってることをうっかり口にしちゃう癖、どうにかしなきゃ。 「ち、違くて。そのー……」 身振り手振りでどうにか説明したいけど、圭に似てカッコイイなんて、口が裂けてもそんなこと言えないし。 「あ、良ちゃーん!!」 タイミング良く視界に入ってきた良ちゃんに、手を振って慌てて駆け寄った。