小さな恋の虹〜キミと描く夢〜



圭と稔くんがコピーしてくれた写真を並べようと、あたし達の机を3つ合わせて準備をした。


A4サイズの封筒の中から出てきた写真が、バラバラと机からはみ出る。


机から落ちないようにみんなで机の端に手を持って行ったけど、ツルツルした写真は雪崩を起こして床に何枚かが落ちて行く。


一体、何枚くらいあるんだろう。


見た感じ、軽く100枚は超えてる感じがするけど……


「すごいね、この量……
圭達、大変だったでしょ」


机の上から写真をすくい上げて圭と稔くんに言うと、稔くんが肩に手を置きグルグル回し始めた。


「思ったより量があって、結構時間かかったよね」


稔くんが肩の運動をしながら、隣の圭を見る。


「同じものがあれば外そうと思ったけど、全部違う写真だしよ」


圭が呆れたように笑い、一番上に乗っていた写真を手に取った。


夏休み前のキャンプの時に撮った、集合写真だ。