海に、何かを送る……?
この写真を使って、何かをするってこと?
でも……何を?
「ハハっ。
マジで、殆どが隠し撮りじゃん」
圭が独りごとのように呟いて、じっくり画面をめくっていく。
「いつの間に撮ったんだよ、こんな写真」
そう言ってあたしに見せてきたのは、あたし達が教室で3人揃って机に伏せて眠っている写真だった。
たまにこういうことがあったんだよね。
勉強の疲れで、休み時間になると寝てしまうことが。
撮られてたなんて、全然気づかなかった。
「お。
これ、文化祭の時か」
圭の操作する画面を、身を乗り出して覗き込む。
家庭科室で、不器用にジャガイモの皮をむくあたしや、油で唐揚げをあげるユリちゃんや。
一生懸命、教室から体育館へ机を運び出すみんなの姿。
それに……
「あ……これ」


