ルナちゃんが真っ赤に腫れた目であたしを見た。 あたしは下まぶたについた涙を制服の袖で拭きながら、ただ首を横に振る。 わからない。 でも、閉校する3月までに行くってことは確かだよね。 そうなると、あと3カ月ちょっとしかないんだ。 あと、3カ月…… 短すぎる…… 「夢だったら、いいのに……」 「………」 「海が遠くに行っちゃうなんて、考えてもいなかった……」