「べーつにぃ? 歌恋! 夢を決めたなら、僕がスパルタ教師になってあげるから、覚悟してね!」 「いたっ!」 良ちゃんに強く肩を叩かれ、あたしは大袈裟に肩を押さえた。 好きな人と同じ道を歩みたい。 その目標があれば、なんだって頑張れるよね? 圭の将来に、自分が入っていればいいな。なんて、少し欲張りすぎかな……。 でも、良ちゃんも応援するって言ってくれたし、幼なじみの支えがあれば、どんな苦労も乗り越えられるはず。