「母さん……笑ってた……」 あたしの目にも、涙が浮かんで行く。 おばさん……。 圭は、同い歳とは思えないくらいしっかりしてて、心が優しくて……。 本当に素敵な人です。 おばさん、圭を産んでくれてありがとうございます。 あたし、すごく幸せなんです。 この島で、圭に出会うことができて。 あたしの幸せを作ってくれて、ありがとうございます。 心から、感謝しています。 「こんなところにいたの?」 背後から不意に声がかかり、あたし達はサッと体を離した。