“悔いの残らないような舞台”。 それは、きっと圭へ向けた言葉だと思った。 参加出来なかった圭の分も力を注ぎ、島の人達へ感謝の気持ちを込めて舞いを披露する。 “あたし達を、ここまで育ててくれてありがとう” 面と向かっては、なかなか言えないことだから、この舞台で伝えたい。 たった数分の舞台だけど、この祭りには大切な人しか集まっていないから、きっと、絶対に伝わるはずだ。 あたしと良ちゃんで、圭の思いも、島の人たちに伝えようね。