「前の怪我大丈夫か?」
と、小林先生はあたしの怪我をした方の手を見つめる。
「あっ、えっと大丈夫です。自分で転んだだけですし…。」
基本、小林先生は心配症。
大丈夫そうにしてないと、練習させてくれない。
それが先生として当たり前の行動かもしれないんだけど。
だから、笑顔を作って言った。
「えっ、朋、自分で転んで怪我したのか!?」
横で会話を聞いていた宮本先生が無駄に口をはさむ。
「そうなんだよぉ!自分の足踏んでこけたの。マジでダサかった。」
いたずらな顔をして、めぐも参加。
うるさいなぁ〜!
そうですよ、あたしはどんくさいですよーだ。
「でも、薪下はディフェンス頑張ってたもんな。」
小林先生が味方してくれたけど、どう対応したらいいか分からなかった。
「いえ、まぁ、はい。」
「おぉっ!?誉められたじゃんよかったな」
宮本先生が笑ってくれた。
その笑顔を見てあたしも微笑む。

