作者side
「……チッ……」
「舌打ち何度目ですか。」
「舌痛くなっちゃうよ~。」
「いっそ舌無くなれ。」
「おい、那月冗談に聞こえねぇ」
舌打ちしまくりで、黒いオーラを纏った蓮の機嫌を直そうと必死な拓真と綺羅に、呆れている爽と那月。
「別に、恋人とかそういう系じゃないんだし、良いじゃねぇか。」
「そもそも、彼氏は貴方でしょう。」
蓮は、呆れている爽と那月に指摘されながらも、不機嫌極まりない。
「……おせぇ……」
舌打ち以外の言葉をやっと口にした蓮だったが、文句でしかなかった。
「……心配なのはわかるけど、そういう雰囲気じゃ無かったから大丈夫だと思うぞ。」
那月は冷静に麗桜の帰りを待つ。