俺は沢田と共に自宅へと。


自宅内の盗聴器、盗撮カメラを撤去する為


沢田の手配した業者と共に家中を捜索した。


すると、発見されたのは寝室から1つのみ。


それは、小包で送られて来た“アートフレーム”


ッ!! 


何故、俺は気が付かなかったんだ?!


しかも、取り付けたのはこの俺だ。


よりにもよって……寝室とは。


「社長?」


「………ん」


「大丈夫ですか?」


「…………あぁ」


「とりあえず、業者には引き取って貰いましたが、如何されますか?」


「………」


俺は奴の姑息な手段に、


狂乱にも似たドス黒い感情が込み上げて来た。


固く握る俺の拳にそっと手を添える沢田。


「社長、今だけお許し下さい…」


そう言って、沢田は俺を抱きしめた。