そこへ目を向けると、彼がテレビから視線を外し、私の方を向いていた。 人の話し声だと思っていたのは、テレビの音だったらしい。 そこまで見ても、なぜ自分が彼と一緒にいるのか分からない。 「服着た方がいいんじゃね? まぁ、別にそのままでも構わないけど。 イイ眺めだし」 ニヤリと笑う彼は、私をジロジロと見ている。 彼の言っている意味が、理解出来ない。