それなら彼女はいないのかな。 だけど、イケメンと呼べる部類に入るのに、彼女がいない訳ないと思った。 そんな考え事をしていて動かない私の腕を引っ張り、部屋に入った。 部屋の中は、驚くほど広かった。 それと同時に、寂しさを感じた。 必要最低限の物しかなく、家具も少ない。 生活感のない部屋だった。 こんな所で、本当に暮らしているのかと疑いたくなるほどだった。