無言のまま、今はまだ明るい街中を通り抜け、1つのマンションの前で停まった。 ここが、彼の家なんだろう。 駐車場に車を停めたから。 そして、私の方を向いてあごを突き出す。 無言のまま、表情だけで 降りろ と合図する。 マンションの入口にはセキュリティがあって、暗証番号を入力するようになっていた。 慣れたように入って行った先にはエレベーターもあって、ちょっと高級マンションじゃないかと思った。