だけどすぐに、昨日の言葉を思い出した。



“警察に行ったら許さない。
ただし、黙ってくれたら……イイコトしてあげる”



この言葉と、そのあとに起きた出来事を思い出して、顔が熱くなった。


それをお構い無しで、あっさりと彼は態度を変える。




「さて、帰ろうか。
千紗は車?」



「え?イヤ、バスですけど」



「じゃあ、ちょうどいいや。
オレの車で送るよ。
乗って?」