本当に、危ない状態だったみたいで、医師たちは忙しなく動き回っていた。 そんな中、あたしもお母さんも病院から出ることなく、その様子を見守っていた。 絶対、生きて戻ると信じながら……。 「千紗さんも、お腹の赤ちゃんも無事です」 それは、倒れて一週間が経った時だった。 ようやくあたしたちも安心して、笑顔が出た。 あとは、千紗姉が自然と目覚めるのを待つだけだった。 * * * * *