まずは、ここから家に帰るまでの道のりだ。 見張られる可能性は、ある。 それを、なんとか撒きたい。 そして、当分は彼に逢わないようにする。 この状態で接触するのはマズイだろう。 「千紗姉?どうかした?」 自分の世界に入り込んで、周りが見えていなかった。 話しか進んでいたのに、反応がなかったのだろうか。 いつの間にか、全員が私に注目していた。