こういう時の刑事は、行動か早い。 朝もまだ早い時間なのに、来た。 「それで、私に何の用でしょうか?」 少し眠い目をこすりながら、目の前にいる刑事に言った。 見たことのない刑事だった。 だけど、隣には千夏姉の事件を担当していた刑事もいた。 以前、よくお世話になっていた人だった。 「このたびは、申し訳ありませんでした。 犯人を捕まえることが出来なくて……」