しかし、あたしはそこで
違和感を覚えた。

――…ガタガタ……。

…リビングから、
何やら物音がした。



泥棒…？
空き巣…？

猫か何かが忍びこんだとか…？



―あれ？
でも、おかしい…。

確かに鍵は閉まっていたはず。


…嫌な予感がする………。




やがて、あたしは意を決し、リビングの奥へ忍び寄った。


そこには―…

「―…あ。はじめまして」


ニコニコしながら
あたしを見つめる美少年―。

「だっ誰!?」

滅多に驚かないあたしも
心臓が跳ねた。


「……う〜ん…。内緒」

「…っはぁ!?」


可愛い顔した少年は、
ラフな格好で
明らかに人間。

しかし、
ニコニコしながら
話す姿にムカついた。


「あんた、誰だか知らないけど、早く出て行かないと警察呼ぶわよ。」


「出ていけ？警察？んもう。酷いなぁ。」


…何なの？こいつ。
いちいちカンに障る。