水色べんとう

彼の名前は漢字で書くと“相上双太”だということがわかった。

どこかぎこちなく呼んでいた私に対して、相上さんが丁寧に紙に書いて教えてくれたのだ。
 
私も春橋さくらという名前を、丁寧に紙に書いて名乗った。

さくらちゃん、と相上さんは一度呼んで、にっこりと笑った。相上さんの年齢は二十歳ぴったり、らしい。

大学には行かず、実家のお弁当屋さんを手伝っている(継いでいる)のだ。なんでも、お父さんまで最近具合があまりよくないらしくて、病院生活を送っており、早めの引退を迎えた父のためにも、自分が頑張っているそうだ。