「情けなくなんかないと思います」
私は車道の方に向けられていた視線をアイガミさんの方にうつして、少し強めにそう言った。
「私は、多分、心のキャパシティに余裕があったんだと思います。お母さんは、死んだんじゃないって、わかっていたから。ただ、どこかにふらっと、消えてしまっただけだから……もしかしたら、また会えるかもしれない。そんな希望が、まだ、持てたから」
私は車道の方に向けられていた視線をアイガミさんの方にうつして、少し強めにそう言った。
「私は、多分、心のキャパシティに余裕があったんだと思います。お母さんは、死んだんじゃないって、わかっていたから。ただ、どこかにふらっと、消えてしまっただけだから……もしかしたら、また会えるかもしれない。そんな希望が、まだ、持てたから」
