水色べんとう

「まだ一年生なんだから、真面目にやんなきゃ」

「いいんだよ。俺天才だから」

「死ね笹木」

「嫌だね山口」
 
ふん!と鼻を鳴らす笹木。

「……お前さあ」

「なによ」

「いつもここ、いるよな」

「は?」

「いや、気になって」
 
夕陽を見つめる笹木の横顔は、自然の光に照らされて、綺麗だった。

「なに、知ってたの」

「この間偶然、部活終わってここ来たらお前がいた。次の日も、やっぱりいた」

「ふうん……まあ、確かに、基本いつもいるけど」

「なんで?」

「なんでって……」
 
そんなこと、意識したことなかった。