水色べんとう

「これはさくらに春が訪れたかな?」
 
遅咲きですなあ、と空は笑う。しかし私はそれを否定するでもなく、ただきょとんとしてしまった。

「なに言ってんの?」

「ん?いや、そのお弁当屋さんのことだよ」

「は?」

「え、恋愛フラグじゃないの?」

「はあ!?」
 
私は思わず大きい声を出してしまった。

クラス中の視線が突き刺さるように集まる。みんなこちらを見てくすくす笑った後、また平和なお昼休みに戻ってくれたので、私は少し赤くなった頬を掻いて「あのねえ」と言う。