水色べんとう

「たぶん、違うよ。そんなんじゃない」

「だったら、なんだって言うのよ?」

「うーん……ほら、たまにいるじゃん。そういう、おせっかいな大人って」

「大人?いくつぐらいだったの?その、お弁当屋さん」

「多分……二十歳か、それより少し上くらい」

「まだ若いじゃん!へえ、格好良い?」

「格好良いっかっていわれても……」
 
私は、今自分の目の前に置かれたお弁当箱とにらめっこするようにしてから、朝会ったアイガミソウタさんの顔を思い浮かべてみた。

蓋は依然、開けられない。なんとなく、そうすることを躊躇われたのだ。お昼休憩はあと三十分しかないのに