「みみの親から、“みみが風邪引いて寝込んでるの、一応伝えとくわね”って、電話あって。……仕事中だけど、来た」 え………。 携帯の履歴を確認すると、一番上に真琴の名前が。 お母さんめ、勝手に使ったなぁ~!? 「…はっ!仕事サボって大丈夫なの!?」 「平気だよ。ちゃんと許可取ったから。 お前みたいに馬鹿じゃねーし」 「なにそれ酷い!」 頬に空気をいっぱい吸って、膨れるあたし。真琴はフッと笑った。 きゅ―――ん…。