なんて一人もんもんと考えていたら、10時半を過ぎていた!


うわっもったいなーーーい!!!!
馬鹿じゃんあたし!!バカバカバカ!!


急いで真琴に電話する。もう疲れて寝ちゃったかな~!?


普段より何回か多く鳴ったコール音。諦めかけたその時。


《…もしもし?》

「…!真琴!」


繋がったぁ~!


嬉しくて足をバタバタさせる。
口元がニヤけるよ。


「お仕事お疲れ様です♪」

《え?あ、あぁ》


……ん?何だろう?
電話の向こうから、賑やかな声と音楽が聞こえて来る。


どう考えても……真琴の家じゃないよね?


「…真琴?まだ会社に居るの?」

《いや、会社の奴らとカラオケ来てる》


あ、そうなんだ。タイミング悪かったかな?


「邪魔してごめんね?」

《…別に。平気だよ》


……ちょっと、いやかなり嬉しくなったりして。


真琴、あたしと話してくれるんだ。