最終的に、『そんなに泣くなよ』と笑われ、校長室のティッシュを恵んでもらうというかっこ悪さで校長室を後にした。




バタンと校長室のドアが閉まった。




終わった…。




「玲央くん…?」


「……」




玲央くんは下を向いたまま、あたしの手を握ったまま。




人気のない廊下は、上から少しざわついた声が聞こえてくるだけで、人の姿は見当たらない。




「今すぐ…」


「え?」


「ひまをぎゅうってしたい」




と言い、言い終わっていた頃にはもうあたしは抱きしめられていた。




「まだいいよなんて言ってない…」


「我慢…できなかった」




あたしの背中に回された玲央くんの腕が、体が…暖かった。