「俺だって怖いよ。」

今度は、緑涼の出した言葉が、椿の心に刺さっていく。



「俺だって、怖いよそれは!正嗣だって、死ぬって分った時、やけ酒して、暴れて、自暴自棄になってたよ!死ぬのが怖いって言って暴れてた!」



どんどん刺さっていく、緑涼の気持ち
苦しいくらいに刺さっていく・・・。


「俺なんて、わかんないくらい生きてきたから、たくさん人が死ぬのを見てきたよ、それでも怖い!でも生きてる!だから、そんなこと考えんな!今だけ考えろ!」



椿を見る緑涼の眼は感情を表していた。

ただ怒っているのではなく、椿の気持ちを受け止めようと必死であったことを・・・