「どう?」

蓮流さんがニコッとしながら私の顔を覗き込む。

「おいしいです!すごく、すごくおいしいです!」
「よかった。早く元気になれよ!」
「は、はい!」


早く元気に・・・

「椿ちゃん・・・。」
「あ・・・あの・・・」


私は、禮漸さんに火燐さんのことを聞いてみることにした。

「あ・・・あの・・・火燐さんは?」

すると禮漸さんは、少し困ったような顔をしながら

「風燕の部屋で眠ってるよ・・・まだ・・・」


小さな声でそう答えた。