「緑涼さん・・・」



手を伸ばしたくても身体が動かない。



「火燐さん・・・」




声もうまく出てくれない。




もどかしい感じしかない・・・。




もどかしい感じしか・・・。





「つ・・。ばき・・・ちゃん・・・。」



火燐さん・・・?



「ごめ・・・んね・・・。大・・・丈夫・・・?」


パチっ・・・


この音が、私の身体に動きをもどしていく。




「でも・・・僕は・・・好きだべ・・・椿ちゃんのこと・・・。」



そういうと、火燐さんは気を失ってしまった・・・。