(8・13 AM11:16)


緑涼は、1階の奥の壁をコンコンと叩いた。すると壁は動き、下へと続く階段が存在している。

緑涼がその階段を下りていくと少し明るい場所に到着した。
そこは、正嗣の書斎だった。

たくさんの本が大きな本棚の中に座っていて、天井の吹き抜けの窓から明かりが挿している。
その明かりの下に茶色の木の机があり、そこに正嗣が本を読みながら座っていた。