「あ・・・あの・・・」

私は、緑涼さんに恐る恐るある質問をしてみた。

「みなさんのお部屋って・・・」
「あっ、言ってなかったね~。この家の空き部屋使ってるべ。」

空き部屋あったっけ・・・この家・・・

「椿ちゃんの部屋の隣り俺で、この広間の横の部屋が風燕。でその隣りに火燐。屋根裏に禮漸で風呂の横に蓮流だ。」

ん・・・?
ちょっと待て・・・
そこって・・・

「もしかして・・・」
「物置だった場所を正嗣が改装してくれたんだべ。」

お・・・親父・・・
あんた勝手に何やってんだ・・・
一人で・・・

「そ・・・そうだったんですか。」

「じゃ、僕の部屋見せてあげる!椿ちゃん行こう!」