「椿ちゃん!い・い・い・いきなりどしたべ?」

椿は、火燐の尻尾を後ろからキュッと掴んでいた。

火燐は、慌てて尻尾を甚平の中に入れようとするが椿は手を離さない。



「椿ちゃん!やめてくれ!」


火燐がそう怒ると、椿は驚いた様にパッと手を離した。


「ごめん。つい・・・」



ごめんの後の言葉が続かなかった・・・


ごめんしかでなかった。


火燐は、そのままベットルームに行ってしまった。