(6・18 AM6:20 車内)

椿は車内を見てさらに驚愕した。
ちゃんと調理できるキッチンが装備されていたのだ。

「キッチンあるのに・・・・お弁当必要だったんですか?」

椿の質問に禮漸は、少し笑いながらこう答えた。

「車でいけるのは、途中まで。そこからは通れないから歩く。だから、現地に着いたときの食料はこのお弁当だけ。毎年そんな感じ。」

「ここで作ったりしないですか?」

「晩だけ。さっき頼んでた缶詰とか届いたから、それを使って簡単に料理する時だけなんだ。」


「そうなんですか・・・。」


そこに緑涼がやってきて禮漸に酒の事を聞いていた。