寮は学校に近いし、もう少し寝ていられるよね…
―――べしゃっ!?
「うっ…。」
あたしの顔に何かが直撃した!!
思わず目をあけてみると……
「ピーピー。」
あれ…この子、昨日の鳥…?
しかもよく見るとまた紙をくわえてる!!
「それ、瞬の絵?また、持ってきたの!?」
―――ピラピラッ…
「まったく、もぉ…。」
あたしは落ちてきた紙を拾って
綺麗な絵に見とれた。
あたし、やっぱり瞬の絵、好きだな…。
「よーし!エネルギーチャージ完了!」
そんな独り言を言いながら
あたしはベッドから立ち上がった。
すると、いきなりドアが開いた。
「おはよう…。」
真顔で私の方を向く真凛ちゃん。
そっか…真凛ちゃんと一緒の部屋だったんだ!
「おはようっ!」
あたしは慌てて返事を返した。
「忘れ物しただけだから、先行くわね。
あなたも遅刻だけはしないようにね…。」
真凛ちゃんはそう言ってまたドアをしめた。
何あれ…?
やっぱり、真凛ちゃん…カッコいい!!
「おはよ~真凛」
ドアの隙間から真凛ちゃんをこっそり見ると
「おはよ。七菜。」
クールに挨拶を交わす真凜ちゃん。
やっぱカッコイイ…。