なんで、


心配していると



「ちょっ、くすぐった…ふふ」


と十六夜さんの笑い声が聞こえてきた。何で笑ってるの?


皆で庭に降りると狼が離れて天堂さんの前に座った



「お久しぶりです、総大将」


え?


何かものすごい低い声が聞こえた


この狼がしゃべったのかな




「おお、そうじゃな」


天堂さんは笑ってしゃべったと思われる狼の頭をぽんぽんとした。すると狼は俺たちに気づいてゆっくり立ち上がった


「人間?」


三匹は歩きながら俺たちの周りを嗅いできた


俺も皆もびっくりして動けなくなったのを見て十六夜さんは笑った


お願いだから、やめさせて…


「黒狼、皆は友達なの。ほらこの子が琉威」


と十六夜さんに頭を撫でられた