「キャッ!彬様と目が合っちゃった!」 「私も~」 女子がキャーキャー騒いでる中、俺は素早く教室へ向かう。 教室は3階。 階段を上っていると、女子が数人下りて来た。 俺はさり気なく彬を女子側にして、素早く踊り場で窓際に移動。 女子が彬の横をすれ違いながら挨拶。 彬も答えるように挨拶。 俺は完全無視で、振り返りもせず…上りかけたその時―――。 !?!?!? 背中を触られた感覚がした。 すぐさま隣りの彬を見ると“何?”って顔してる。 彬じゃねぇ!! 俺は踊り場にいる女どもに目を向けた。