俺の通う高校は、親父が勝手に決めた“星月学園” 私立の名門進学校である。 驚くのは、男女比率が5対1。 圧倒的に女子が多い。 とりわけ男子が、肩身の狭い思いをするとか、特別な科があるワケでも無く。 どこにでもある普通の高校。 しかし、俺にとっては“女”がいると言うだけで、普通ではない。 日々、刺客から逃げる高校生活を送っている。 唯一、俺にとって救いなのが“男子クラス”があるということ。 俺はその唯一の“男子クラス”に通っている。