そうなんだ…。 俺は女を“女”として見たことが無い。 女なんて生きていく上で不必要だったし、むしろいない方が有難いとさえ思っていた。 話すことも無ければ、関わることも無く。 ましてや俺から近づくなんてありえない。 それが……今じゃ……。 俺から女に接近しなくちゃなんねぇとは…。 拷問だ!! 俺には逃げ場のない迷路を突き進むしか無いらしい。 考えるだけでため息が出る。 はぁ……。