翌朝――――― 風果はまだ寝ている。 と、言うより暫く寝かせておくつもり。 俺はそっと部屋を出てリビングへ。 朝食の用意をしている母親。 ダイニングで朝刊に目を通す父親。 姉貴はまだ寝ているようだ。 俺は両親のもとへ歩み寄り。 「おはよ」 「「おはよう」」 「話しがある」 「……ん」 親父が朝刊を畳み、俺に座れと促す。 母さんもテーブルへ。 俺は深呼吸して…