「昨日のデートの様子が聞きたかったから、私が呼んだのよ」 「はっ?!」 「ねぇ~風果ちゃ~ん」 「えっ……あっ…はい」 何やらニヤつく姉貴。 それに比べ、困惑の表情の風果。 『昨日のデート』って……?! もしかして、俺がキスした事を話したんじゃ…。 「おい」 「はい」 俺は声を掛けて固まった。 馬鹿か?……俺は。 『俺がキスした事を話したか?』 なんて、姉貴の前で言えるワケがない。 ……どうしよう。 何て……聞けば……。