「よっ!!」 急に後ろから肩を叩かれた。 「お前、車は?」 「ん?そこで降ろして貰った」 彬は美冬同様、送迎付き。 「なぁ、俺……大丈夫か?」 「んー、何とかなるだろ」 「んな簡単に言うなって」 彬は笑顔で俺の肩を叩いてる。 「それじゃあ、王子様?参りますよ~?」 「はぁぁぁあ……」 俺は大きく息を吐いて、 彬の後ろを気配を殺して歩き出した。 神様~、どうか、今日一日無事に生きて帰れますように。 歩道橋側でない横断歩道を 重い足取りで校門へと。 すると―――――、