「お待たせしました!!」 彼女が姿を現した。 彼女がいる所ではあれこれ話は出来ないし。 別に喉が渇いていたワケじゃないんだが。 俺のそばに歩み寄る彼女の後ろに、 「速水さん、検温をお願いします」 看護師に体温計を手渡され測ると… 体温は38.4度 「少しありますね。今晩はもう少し出るかもしれないので、水枕をお持ちしますね」 「すみません……」 何故か、謝る彼女。 看護師が去った後、 「何で謝るんだ?」 「へ?あっ、だって私の「違うって言っただろ?」 「で「違う!!」 「……はい」