聞き覚えのある、低い声。


陽太ではなく…、


「……神澤さん…?」



『……ん。どした?』


優しく、語りかけるような神澤さんの声。


あたしは、泣きそうになった。




「…陽太、寝ました?」


『…うん。たった今』



「ご…っごめんなさい…!起こしちゃった?」