不満気な声で俺に問いかける光の目は、暗い嫉妬の色があった

｢……付き合ってないよ｣

｢じゃあ…｣

｢けど、お前にそんな気を持った事は無いんだ｣

｢………っ!!…嫌いっ!!｣

パンッと綺麗に音が鳴った同時に光は走り出していた

｢っ………いいよ、きらいでも…｣

｢……お前はさ、光のこと好きだったんだろ？｣

｢海浬を忘れようとして、ね

光にも海浬にも失礼な事したよ｣



頭を振って歩き始めた。ただ、心はすっきりとしないままだった