ベンチに座ってから10分位経った頃には、大分心も落ち着いていた

「…食器の件ごめんな。また埋め合わせするから」

「うん…。あの、さっ!!」

「何?」

優姫は俺の手をぎゅっと握り俺を真っ直ぐ見た

「っ………ほんとに何?」

「あの人が桜を傷つけるの?」

「はっ?」

あの人は…海浬かな?傷つける……?
…うん、傷は深いな。どくどく血が流れるくらい

「俺があの人に……振られただけだよ。
ずっと、好きだったんだ」

「ど、どうゆうこと?お姉さんだよね?」