「……何を怒ってんだよ」

「怒って無いわよっ!!」

図星のような感じで更にスピードを速める悠紀の手を握った

「あんま、速く歩くと疲れんぞ」

「…………ふんっ!!」

「い゙っ!?」

急に降ってきたエルボーが鳩尾にヒットして床に片膝をついた

「痛いんだけど……」

「ざまぁ」

いつも見ているような顔でなく意地悪そうな顔を俺に向ける




「小学生め」

無言で俺を睨みつけてくるから負けずに俺も睨みつけた

「……あんた嫌い」

沈黙に絶えきれず悠紀から目をそらしたから片口をあげて悠紀の頭をなでた

「それぐらいが良いよ」